タカタ製エアバッグは、作動した際にエアバッグを膨らませるガス発生剤の金属容器が壊れ、破片がエアバッグの外に飛び出したり出火したりする恐れがあるとして、各自動車会社がリコールを実施している。

米運輸省の高速道路交通安全極(NHTSA)は、2014年10月にリコール対象車に対して早期に修理するよう警告。対象車数を474万台と発表し、その後780万台まで拡大した。また、高温多湿の地域で欠陥が発生しやすいことから、フロリダ州など南部の州・地域で地域限定リコールを指示。南部の州・地域以外でも不具合が見つかったため、2014年11月に全米規模に広げるよう自動車メーカーに指示を出した。2015年5月、タカタと米運輸省は全米規模でリコールを実施することで合意。対象数は約3400万個とした。

その後、NHTSAは2015年9月にリコール対象数を2340万個、対象車数を約1900万台に修正。2016年1月に、エアバッグの異常破裂で米国で9人目の死者が出たことから、約500万台の追加リコールが発生する。

 

■タカタのリコール関連損失推移

2015年3月期では製品補償引当金として約526億円を計上。引当金に見込んだリコール対象車数は約650万台とみられる。一方、自動車メーカーは原因究明を待たず自主的な調査リコールを実施。自動車メーカーは、原因がタカタにあると確認できた時点でタカタに費用を請求するとしている。

タカタは欠陥を正式に認めたことで、これまでの調査リコールではなく、正式リコールに切り替えを求められる公算が大きい。調査リコールでは原則自動車メーカーの費用負担で進められるが、正式リコールではタカタの費用負担が重くなる。

2015年3月期 2016年3月期
4-6月 4-9月
製品補償引当金 526億円 0億円 85億円
リコール関連損失 29億円 54億円 86億円
合計 555億円 54億円 171億円

 

■訴訟

2015年4月に米国で統合集団訴訟が提起。訴訟額は未定。2015年3月にはカナダで総額24億カナダドル(約1983億円)以上の損害賠償及び懲罰的損害賠償などを求めた訴訟が提起されている。

訴訟額
米国 未定
カナダ 24億カナダドル以上
engauser自動車関連特集タカタ製エアバッグは、作動した際にエアバッグを膨らませるガス発生剤の金属容器が壊れ、破片がエアバッグの外に飛び出したり出火したりする恐れがあるとして、各自動車会社がリコールを実施している。 米運輸省の高速道路交通安全極(NHTSA)は、2014年10月にリコール対象車に対して早期に修理するよう警告。対象車数を474万台と発表し、その後780万台まで拡大した。また、高温多湿の地域で欠陥が発生しやすいことから、フロリダ州など南部の州・地域で地域限定リコールを指示。南部の州・地域以外でも不具合が見つかったため、2014年11月に全米規模に広げるよう自動車メーカーに指示を出した。2015年5月、タカタと米運輸省は全米規模でリコールを実施することで合意。対象数は約3400万個とした。 その後、NHTSAは2015年9月にリコール対象数を2340万個、対象車数を約1900万台に修正。2016年1月に、エアバッグの異常破裂で米国で9人目の死者が出たことから、約500万台の追加リコールが発生する。   ■タカタのリコール関連損失推移 2015年3月期では製品補償引当金として約526億円を計上。引当金に見込んだリコール対象車数は約650万台とみられる。一方、自動車メーカーは原因究明を待たず自主的な調査リコールを実施。自動車メーカーは、原因がタカタにあると確認できた時点でタカタに費用を請求するとしている。 タカタは欠陥を正式に認めたことで、これまでの調査リコールではなく、正式リコールに切り替えを求められる公算が大きい。調査リコールでは原則自動車メーカーの費用負担で進められるが、正式リコールではタカタの費用負担が重くなる。 2015年3月期 2016年3月期 4-6月 4-9月 製品補償引当金 526億円 0億円 85億円 リコール関連損失 29億円 54億円 86億円 合計 555億円 54億円 171億円   ■訴訟 2015年4月に米国で統合集団訴訟が提起。訴訟額は未定。2015年3月にはカナダで総額24億カナダドル(約1983億円)以上の損害賠償及び懲罰的損害賠償などを求めた訴訟が提起されている。 国 訴訟額 米国 未定 カナダ 24億カナダドル以上地域コミュニティ活性化のためのサンプリング